理想と現実の間

まだ学生だったころ、雑誌で『培養皮膚が開発された。これで若返りも夢じゃないかも!?

という記事を読んだ時、

『医療の発展ってスゴイウシシハッ年とっても、培養皮膚を貼ればツルツルになれるんだもぐもぐ

と思ったのを覚えています。

 

その後、聖マリアンナ医大の形成外科に入局し、

実際に、全身ヤケドの患者さんや皮膚病の患者さんに培養表皮を移植したりしていました。

自分でも、培養表皮を使った実験をして、学位論文を書きました鉛筆

(↓こんな薄いテロテロの物体が、培養表皮です)

 

で、振り返ると……

『皮膚を作るのは、そんなに簡単じゃないぐすん

移植しても完璧に自分の肌と同じくらいの、テクスチャーになるわけではない。何もわからなかった時は、貼れば若返れるのかと思っていたけど、そんなに甘くないのか……うーん

と思い知ったわけです。

 

さて、患者さんの中にも大いなる幻想を抱いてクリニックにいらっしゃる方がいますアセアセ

 

よくある、患者さんとの会話……

患者さん;『糸入れたら、こんな風にグ~ンと上がりますかね

(耳の横の皮膚を上に引っ張りながら……)!?昔はこういう顔だったんですよねー

私 ;『そんなにあがりませんぼけーホドホドにあがりますやじるし

 

患者さん;『一回で綺麗になりますか!?友達はすごく綺麗になったって言ってたんです音符

私 ;『そもそも、シミの種類が違うので、必ずしもお友達と同じ経過をたどるとは

思いませんえー?肝斑もありますし……もやもや

 

患者さん;『どうしたら、ツルンって毛穴のない肌になるでしょうか!?

赤ちゃんみたいな肌になりたいんですイヒ

私 ;『私もなりたいですアセアセ

 

患者さん;『お友達はこういう所に通っていて、すごい綺麗なんですよ。私もなれますか??

私 ;『もっている肌が元々違うので、お友達のようになれるかはわかりませんショック

でも、今よりは綺麗になれると思いますグー

 

患者さん;『骨の上に打つヒアルロン酸で、法令線をよくして欲しいです。2年持つらしいし注射

私 ;『法令線だけに注目するのであれば、法令線に打ったほうが、

効果はわかりやすいとおもいますが……。ボリューマーを骨の上に打つ場合、

フェイスラインのたるみなども改善する所はいいのですが、法令線だけに関しては

1本では、まぁまぁの改善になると思いますぶー

 

折角、夢を抱いてきて下さったのに、夢をぶちこわしてすみませんえーん

けれども、私達医者の見ているゴールと患者さんの幻想は、

時折かけ離れていることがありますもやもや

『残念ながらそこまでは、よくならない……ぐすん』とちゃんとお伝えしておかないといけない

と偉い先生方はよくおっしゃっています。

 

世の中に背が高い人、背が低い人、

太りやすい人、太りにくい人といるように、お肌や加齢性変化も、

肌のキメが細かい人、そうでない人

毛穴が目立ちやすい人、そうでない人、

たるみやすい人、そうでない人、、、と人それぞれ持って生まれたものがあります。

毛穴が目立ちやすい人は、シワができにくい

肌がきめ細かい人は、逆に小じわができやすいなど、その肌独自の利点欠点もあります。

 

誰かになり替わる事はできませんガーン

20歳に戻れる治療も今のところありませんアセアセ

(芸能人の写真は加工してますからね!もしくは、すごくお金をかけて、手術をしているのかもしれません)

 

けれども、美容医療を続ける事により、『今より綺麗な自分』に出会えたり、

『綺麗なままの自分』でいることはできます。

そこが、私達美容医療に携わる医師のゴール、おわかり頂けると幸いです音符

篠田でしたおすましペガサス

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