頸がんワクチンってやばいんだよね?

昔々の話、地球は平らだと思われていました。

昔々、地球は回っていないと思われていました。

キリストも詐欺師だと言われて処刑されました。

物事には、その時代には批判されていても、

その後正しかったと判明される事が多々ありますぶーもやもや

 

先日の忘年会のテーブルが、女医チーム(ユイレディースクリニックの國井先生、中村先生、私)

で固まっており、子宮頸がんワクチンの話をしていた時の事……。

女医チームの隣にいた、医療関係でない方に

『頸がんワクチンってやばいって問題になってたやつだよね!!』と

言われました。

 

ええうーん一時期は『頸がんワクチンのせいで、様々な副作用がでた』と報道されてしまい、

今も厚生労働省は、ワクチンの接種推奨差し控えというスタンスをとっています。

 

けれども、私達女医チームは全員ワクチンを打っていて、

『え!?なんで打ってるの!?打った方がいいの!?子供が打つんじゃないの!?

やばいって問題になったやつだよね!?』と言われたのですガーン

「ああ、きっと、これが一般の人の認識なんだ……アセアセ」と思いました笑い泣き

 

私達女医は、子宮頸がん患者さんに会う事が多いですし、

予防医学の重要性を身に染みて知っているので、

『ワクチンがあるならワクチンで防ごう!!』とまず思います。

頸がんワクチンの情報も常にアップデートされているので、

ワクチンの副作用よりも、ワクチンを打つ事のメリットの方がよほど大きいと認識しています。

 

けれども、SNSが発達して、医療関係者でない方が、『ワクチンは危険ドクロ』とか

『私は頸がんワクチンで○○になった』とか

『頸がんワクチンを打っていたけど、頸がんになった』とか誤った情報を発信していますえー?困ったものですもやもや少し、私なりに反論してみますグー

 

『ワクチンは危険』

冬になるとSNSでシェアされる『私はインフルエンザワクチンを打ちません』宣言ドクロ

理由は、発がん性があるとか、劇薬だからとか、効かないとか、

稀にある副作用があげられてあったり……。

まぁ、インフルエンザは健康な成人がかかっても、数日仕事を休めば、

自力でも回復できるから、あなたが打たないなら、打たないでいいんじゃない!?と思います。

人にうつして迷惑はかけますけどね。

 

けれども、風疹はどうですか??

日本にはある一定数ワクチンを批判するグループが、いつの時代にもいるようで、

風疹や麻疹のワクチンも一時期接種差し控えになり、接種できていない世代があります。

妊娠中に風疹にかかると、赤ちゃんが先天性風疹症候群(白内障、高度難聴、心疾患)になってしまいます。ワクチン批判をしていた方々、メディアは反省して欲しいですイラッ

現在も、少数ながらそんな赤ちゃんが生まれているので、

ワクチンを打っていない世代の方は、妊娠前にワクチンを打つことをお勧めします。

 

『私は頸がんワクチンで○○になった』

頸がんワクチンで歩けなくなったとか、字が読めなくなったという報道がセンセーショナルに

行われましたが、その後の『名古屋スタディ―』という報告では、

頸がんワクチンとそれらの症状は無関係だった、という結論がでています。

 

現在、副作用を生じた方の殆どは回復しています。

不幸ながら0.002%の方が回復していないそうですが、

その確率は交通事故で死ぬ確率に近く、

20代の子宮頸がんの発生率1.3%(20代女性の73人に1人が子宮頸がんにかかる)、

20代の子宮頸がんによる死亡率0.295%(20代女性の339人に1人が子宮頸がんで死ぬ)、

と比べると、かなり低いのです。

 

『頸がんワクチンを打っていたけど、頸がんになった』

頸がんワクチンは、日本に入ってきている物は、2価と4価のワクチンで、

頸がんを引き起こす原因のパピローマウイルスを全てはカバーできていません。

ですので、頸がんワクチンを打っても、頸がん検診は必要ですぶー

(世界では9価のワクチンが発売されています。9価だと、90%カバーできると言われています)

 

「じゃ、頸がん検診だけしておけばいいじゃない??」と思われるかもしれませんが、

検診で早期発見できたとしても、円錐切除と言って、子宮の入り口を切りとる手術が必要に

なったり、そのせいで早産になりやすくなったり、再発を危惧しながら生活しないと

いけないのです。

私なら、ガンにならない方を選択しますグー

 

今年の2月にも、『10万個の子宮』を読んで、熱く頸がんワクチンについて書きましたが、

別に私だけが『頸がんワクチンした方がいいよえー?』と思っているわけでもありません。

https://ameblo.jp/unjourclinic/entry-12352713553.html ←これ2月の記事はこちら

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もちろん、この事を書いても私の元には、一銭もお金は入りませんコインたち

(時折、「医者とワクチンを作っている製薬会社はグルだおばけくん」というコメントをみるので、

あえて書いてみました。)

 

ネットを調べればわかることですが、

日本小児科学会、日本産婦人科学会、日本呼吸器学会、日本耳鼻咽喉科学会、日本細菌学会、日本感染症学会、日本婦人科腫瘍学会、WHO(世界保健機構)など、

専門家は皆ワクチンを推奨しています。

http://www.kansensho.or.jp/news/gakkai/pdf/HPV_vaccine_160418.pdf

 

今年、オプシーボでノーベル賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授も10月11日に、

根本厚労相の元を訪れ、『頸がんワクチンを接種推奨に戻すべき』と予防医学の大切さを

訴えたそうです。

ノーベル賞受賞後、ストックホルムでの記者会見でも、以下のようにコメントしています。

 

「子宮頸がんワクチンの副作用というのは一切証明されていない。日本でもいろいろな調査をやっているが、因果関係があるという結果は全く得られていない。厚労省からの(積極的接種)勧奨から外されて以来、接種率は70%から1%以下になった。世界で日本だけ若い女性の子宮頸がんの罹患率が増えている。一人の女性の人生を考えた場合、これは大変大きな問題だ。マスコミはワクチンによる被害を強く信じる一部の人たちの科学的根拠のない主張ばかりを報じてきた」と続けた。

医学や科学の問題について論じる際にマスコミ関係者に注意してほしい点として、「科学では『ない』ということは証明できない。これは文系の人でも覚えておいてほしいが、科学では『ある』ものが証明できないことはない。『証明できない』ということは、科学的に見れば、子宮頸がんワクチンが危険だとは言えないという意味だ」と述べ、「なぜこれを報道しないのか。先日学会でも講演したが、ルワンダなど(リソースの少ない国)でもワクチンを導入して子宮頸がんが減っている」とコメント。

「このことに関し、はっきり言ってマスコミの責任は大きいと思う。大キャンペーンをやったのは、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞。メジャーなところが全部やった。そしてNHKも責任の一端があると思う。今からでも遅くないから、きちんと報道してほしい。実害が生じている」と述べ、主要報道機関が誤った情報を広げたことにより、日本人女性が必要なワクチンの接種を差し控えている現状について警鐘を鳴らした。

 

けれども、どこのメディアも本庶先生のコメントを報道していませんアセアセ

私がこの記事を読んだのも、医師向けの専門サイトですぐるぐる

 

さて、専門家がこれほど「日本やばいぞ!世界から遅れをとっているぞ!北朝鮮並みだぞ!ワクチン差し控えしている間に、どんどん頸がんになっちゃうよ!」と言っているのに、

なぜ一般の人にはそのような情報が届かないのでしょうぼけー

 

仮説1、医者は忙しいので、広報活動をする暇がない。

仮説2、「頸がんワクチンした方がいいってえー?」と書くと、炎上する炎

仮説3、メディア側が以前伝えていた情報を、訂正するのが嫌。

メディアが「頸がんワクチンは問題ないようです」、

と伝えると、ワクチン反対派からクレームの電話が殺到する。

 

幸い、こちらのブログはコメントを受け付けていないので、コメントが殺到して大変アセアセということはありません。ほっぶ~・・・(車)。

 

色々な背景があって、メディアが報道しなくても、私は言っておきたいですおーっ!雷

それでも、地球は回っているグーそれでも、頸がんワクチンを打った方がいいグー

 

女の子のお子さんがいる方、お孫さんがいる方、

小学6年生~高校1年生までは横浜市は無料で頸がんワクチンを接種することができます。

今は4価のワクチン「ガーダシル」がお勧めです。

(2価と4価がありますが、4価の方が尖圭コンジローマなどカバーできる病気が広いので)

区役所に問診票を取りに行って、ワクチン取り扱いクリニックに電話で予約して、

3回接種して下さい。

初回の性交前にワクチンを接種しておいた方が、予防率は高いと言われています。

 

残念ながら、無料期間を過ぎてしまった方は、自費で「ガーダシル」を打ってもいいですし

(一回当たり15000~20000円位かかります)、

今後9価ワクチンが日本で使えるようになったら、9価ワクチンを打って下さいグー

 

現在の厚生労働省は、副作用で騒がれるのが嫌なのか、

「心配なら無理して打たなくていいよ。自己責任でやってね。」

という人任せのスタンスをとっていますアセアセ

医者はワクチンを打っているのに、一般の方は打たないで、

将来、周りの人が「子宮頸がんになったら嫌だな……ぐすん」と私は思います。

小さな声かもしれないけれど、誰か一人にでも伝われば幸いですキラキラ

篠田でしたおすましペガサス

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